テナガエビ(甲殻類・エビ目・テナガエビ科)
『テナガエビ』は、体長90㎜くらいです。
5対の胸脚のうち、前の2対がはさみ脚になっています。
2対目がとても長いので、手長エビとついたそうです。
特に、オスは、2対目のはさみ脚が長く、体長の1.8倍くらいになります。
流れの緩やかな砂や泥のところを好みます。
昼間は石の下や物陰に潜んでいて、夜、活動をします。冬場は、岸寄りの石の下などで越冬します。
産卵期は、5月下旬~9月中旬で、一年に2回以上産卵するそうです。
メスは、腹部に2~3週間卵を抱き、『ゾエア』と呼ばれる幼生を放出します。この幼生は川の流れにのって海へ流され、プランクトン生活を送ります。
9回の脱皮成長を繰り返して、『ポストラーバ』と呼ばれる姿になってから、川底での生活へ移行して、エビの姿へと脱皮し、河川を上流へと移動ししながら成長します。
テナガエビも、川で暮らしながら、海との縁がまだ切れていない生き物なのです。
(内陸の湖や池で生きているテナガエビの仲間は、一生を淡水中で過ごすのだそうで、不思議ですよね。子飼橋下に暮らすテナガエビは、さて…?)
テナガエビは雑食性です。また逆に、魚貝類鳥に食べられます。
釣りの対象になり、食用にします。煮たり焼たり、天ぷらなどにするそうです。
分布: 九州だけでなく、本州・四国、韓国や中国北部にもいます。
【指標生物による水質判定】: 指標生物外(環境省) ・ 指標生物外(熊本県)
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